「バッカス活弁サロン」Vol.11は、映画史の転換点ともなった『戦艦ポチョムキン』をピックアップ。
帝政の崩壊から、社会主義革命や独裁国家といった時代の激流に揺れるロシアはまた、新しい芸術「映画」の発展に大きく関わることになります。
文字通りその渦中にあった監督セルゲイ・エイゼンシュテインの代表作『戦艦ポチョムキン』は、後続の映画作家たちに決定的な影響を与え、未だにリスペクトやオマージュの対象となっています。
今回も名コンビ、弁士・佐々木亜希子、楽士・永田雅代でお届けします!
プログラム
バッカス活弁サロンvol.11
『戦艦ポチョムキン』
5月22日(月) 14:00〜/19:00〜
5月23日(火) 14:00〜/19:00〜
チケット予約
入場料
一般:3,000円
25才以下・障害者手帳お持ちの方:2,000円
ご予約は
https://forms.gle/EdnSRGNntfiuPvRF7
レクチャートーク
白井 佳夫(しらい よしお)映画評論家
1958年早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。キネマ旬報社に入社して編集者として10年在籍、1968-76年『キネマ旬報』編集長を8年半つとめる。
1976年から3年間、東京12チャンネルで「日本映画名作劇場」の解説を担当。
1987年から、映画「無法松の一生」(1943年)の戦前、戦後の二重検閲場面を復元し、各地で公開・講演するパフォーマンスを実施。
2002年から3年間、東京芸術大学で特別講義「日本の古典映画」を行う。
2004年文化庁映画賞受賞
毎回上映前に、白井 佳夫さんによるレクチャートークを上映いたします。
白井さんの解説で、作品への理解がグッと深まり、楽しさ倍増!
また、5月23日(火)19:00〜回 上映終了後に白井佳夫さん&佐々木亜希子のライブトークを予定!どうぞお楽しみに。
作品紹介
『戦艦ポチョムキン』
1925年/ソビエト連邦/約75分
原作:ニーナ=アガジャーノ・シュトコ
監督・監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:アレクサンドル・アントノフ/ウラジミール・バルスキー/グレゴリー・アレクサンドロフ
建国まもないソビエト連邦、その誕生のきっかけとなった「第1次ロシア革命」の20周年記念映画として企画された作品である。
本来は6つのエピソードからなる作品であったが、製作の遅れなどからエイゼンシュテイン監督は「戦艦ポチョムキンの反乱」に絞った形で映画を完成させた。
建国当時から積極的に映画を活用してきた初期のソビエトからは、エイゼンシュテインやジガ・ヴェルトフなどの後世に残る人材が世に出たものの、権力者との対立や政治的な理由によって活動に制限を加えるなどの愚行によって、文化的な停滞を生み、長期にわたる凋落の道を歩むことになる。