お知らせ
「シネマトーク」ホスト・渡辺俊雄ですが、検査入院の必要あり、との診断が出て、4月30日(日)は、無念の欠席と相成りました。
トークショーにつきましては、シアターバッカス支配人・丸山大悟がナビゲーターとして、吉開監督・住本監督のトークをサポートいたします。
メッセージ
ご来場の皆さま
ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
これまで体力には自信があり、一度も講座やイベントを欠場したことがなかったので、自分自身、大変ショックです。前回、山本晋也監督を栃木県のご自宅までお見送りした時に、「渡辺支配人も、もういい年なんだからあんまり無理をしちゃあだめだよ」と諭されたのを思い出しました。他人事じゃあないんですね。
さて、今回のイベントは僕自身も非常に楽しみにしていたので、参加できないのが残念です。
自分には映画を語る資質はあるものの、創り出す才能はないと、若い頃から自覚していたので、これからは、日本映画界の将来に必要な若い才能を応援することが、自分の果たすべき役割かと考えてきました。
本当に、今回は素敵な企画だったのに、参加できず残念です。
健康を回復しましたら、また、どんな形でも協力したいと考えていますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
渡辺俊雄
プログラム
2023年
4月24日(月):吉開菜央監督特集 18:00〜/20:00〜
4月25日(火):住本尚子監督特集 18:00〜/20:30〜
4月26日(水):吉開菜央監督特集 18:00〜/20:00〜
4月27日(木):住本尚子監督特集 18:00〜/20:30〜
入場料:一般 1,500円/大学生・専門生以下 500円
吉開菜央監督特集
『Grand Bouquet』(2019年/15分)
『風にのるはなし』(2018年/9分)
『Shari』(2021年/63分)
住本尚子監督特集
『ねる』(2017年/1分14分)
『なんどでも会いましょう』(2022年/5分)
『オとセとロ』(2016年/20分48秒)
『うつろい』(2023年/19分43秒)
『ふゆうするさかいめ』(2020年/65分)
4月30日(日):上映&トークショー 13:00〜
『Shari』(2021年/63分)
『ふゆうするさかいめ』(2020年/65分)
トークショー:出演 吉開菜央・住本尚子・丸山大悟(シアターバッカス支配人)
入場料:一般 2,000円
チケット
ご予約は
専用予約フォーム
https://forms.gle/LRvsqD2gjwTe6Bsr6
予約受付電話
03-5364-9785(高円寺シアターバッカス)
090-9384-7562(「あさぶろ」担当:朝妻)
作品情報
吉開菜央監督作品
『Grand Bouquet』
カンヌ国際映画祭 監督週間短編部門正式招待。
言葉の代わりに花を吐く女。罵詈雑言が飛び交う現代に超巨大な花束を送る、情動と暴力の衝突を描いたヒューマンホラー。
『風にのるはなし』
神奈川県真鶴町。高度経済成長期の勢いに乗って開発を進めることを頑なに拒み、自然と調和するまちづくりを地道に進めてきた町である。なんとものどかなこの町で実際に起きた、思わず笑ってしまうような珍エピソードを自転車に乗って追体験する、真鶴シティサイクリングファンタジー!
『Shari』
ロッテルダム国際映画祭2022公式選出。
カンヌ国際映画祭に正式招待された『Grand Bouquet』(2019)をはじめ、これまで身体表現を追求した多様な映像作品を手がけてきた吉開菜央の長編初監督作。
写真家、石川直樹を中心に活動するプロジェクト<写真ゼロ番地知床>に招かれたことをきっかけに、吉開は斜里町を取材し、気候変動、生態系の変化、人々の暮らし、民話、壮大な風景や動物たちと触れ合ううちに、「Shari」の物語が生まれた。
石川直樹による撮影に加え、録音と音楽に音楽家・打楽器奏者の松本一哉、助監督に大河ドラマや映画に参加経験を持つ渡辺直樹が参加し、少数精鋭スタッフにより製作された。
あらすじ
日本最北の世界自然遺産、知床半島。オホーツク海に面した町、斜里に、ふいに現れた「赤いやつ」。
そいつは、その土地に生きる人々の家を訪ねて歩く。
日常が愛おしくなるその暮らし。シャリシャリシャリ。彼らの声を聞く。「今年は雪が全然降らない。」「流氷もなかなか来ない。」
なにかおかしい。最果ての地、知床で、赤いやつは世界の異変を感じる。わたしのせいなのか・・・。
どくどくと脈打つ血の塊のような空気と気配を身にまとい、赤いやつは、いのちみなぎる知床の大地に飛び込む。
「あらゆる相撲をこころみよう!」
これは、自然・獣・人間がせめぎあって暮らす斜里での、摩訶不思議なほんとのはなし。
住本尚子監督作品
『ねる』
(監督コメント)アニメーションを作ってみようと思い、まず何を作ってみたいかと考え、あの夢の無秩序さがイイな!と思い作りました。起きなければならないけれど起きたくない…というイメージです。
『なんどでも会いましょう』
(監督コメント)ndjc2022ワークショップで「バレる」をテーマに1週間で作った短編です。短い期間だったにも関わらず、イシヅカユウさん、カワシママリノさん、黒川由美子さん、新谷和輝さんにご協力いただき、時間と葛藤しながら作りました。
テーマから作品を作ること自体初めてでしたし、ゆっくり人間にとって1週間で作るというのはなかなかに大変でした。短期間にも関わらず、協力してくれたみなさまに感謝感激!ちなみに裏テーマは”カラスの恩返し”でございます。
『オとセとロ』
(監督コメント)大学生の時にわたしが経験した友達や知り合いの理解できなかった行動について向き合いたいと思い作った初短編作品です。友達にたくさん協力してもらって作ることが出来ました。何を考えているか分からない人間を、顔が水のペットボトル人間として表現しています。
『うつろい』
(監督コメント)ダンサーの鈴木清貴さんと、ピアニストの小林このみさんによる実験的パフォーマンスの映像です。多角的に撮影をしたものを編集で幾重にも重ねることで、偶発的に現れたものを新しく発見できるのではないかと思い作った作品です。
鈴木さんは一体どんな動きをするのか、小林さんはどんな音を奏でるのか、お互いにどう出るのかのせめぎ合いを撮影するのは非常にスリリングでした!
『ふゆうするさかいめ』
『ふゆうするさかいめ』公式サイト
https://fuyusurusakaime.tumblr.com/
(監督コメント)『ふゆうするさかいめ』は2020年に完成し、2021年より地道に上映を重ねてきました。こうしてまた2023年にも上映できることがとても嬉しいです。
高円寺シアターバッカスができてから、携帯の電源を切ってねというマナーCMをアニメーションで作らせていただき、いつかここで上映できたら嬉しいなぁと思っていました。是非そちらも楽しんでもらえたらと思っています!
忙しない日々や世界で起こる悲惨な現状と並行して、わたしたちの日常は常に動き続けています。眠るという行為をわたしたちは当たり前のようにこなしていますが、それ自体も人間の持つ不思議な現象です。『ふゆうするさかいめ』そんなことに少しでも目を向けられたらと思って作りました。是非劇場で観ていただけたらと思います!
出演者
渡辺俊雄(わたなべ としお)
1949年東京都生まれ。
元「衛星映画劇場」支配人・映画評論家。
上智大学英文学科卒業。大学時代、シェークスピア研究会に所属していた。サークルの後輩に俳優・吉田鋼太郎がいる。1972年アナウンサーとしてNHK入局。福島、室蘭、鹿児島、岐阜各局を経て1988年より東京勤務。ラジオセンター時代に「ラジオ深夜便」創設。その後、アナウンス室副部長を経て、1998年から「衛星映画劇場」支配人として、映画関連番組の編成、制作、解説等を担当。
吉開菜央(よしがい なお)
1987年山口県生まれ。
映画作家・ダンサー・振付家。
日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。画、音、(ときどき言葉)を振り付けて、映画を通して得られる感覚そのものが踊りだと感じ、作品を制作している。監督した主な映画は『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)。)
住本尚子(すみもと なおこ)
1989年生まれ。広島県出身。多摩美術大学版画専攻卒業。
映画『ふゆうするさかいめ』(2020)、短編『なんどでも会いましょう』(2022)監督。イラストレーターとしても活動。
書籍『ワールドシネマ入門』の装丁画/挿絵を担当。映画にまつわるWebマガジン「Filmground」主宰。エッセイやイラストで、映画と生活が繋がる瞬間を描いている。
丸山大悟(まるやま だいご)
1965年富山県生・北陸人
国立富山工業高等専門学校(現:富山高専)機械工学科卒業。
2011年度・映画美学校ドキュメンタリーコース高等科修了。
高円寺シアターバッカス代表(あるいは支配人・館長.etc)
オイド短編映画祭主宰・杉並ヒーロー映画祭審査員 他
『気がつけば 業界の人 30年』