
6/17(火)~6/22(日)マーロン・ブランド特集
『欲望という名の電車』(吹替版・字幕版)
1951年/122分/アメリカ
『波止場』(吹替版・字幕版)
1954年/108分/アメリカ

6/17(火)
17:00~ 『欲望という名の電車』(字幕版)
19:30~ 『波止場』(吹替版)
6/18(水)
15:00~ 『欲望という名の電車』(字幕版)
17:30~ 『波止場』(字幕版)
19:30~ 『波止場』(吹替版)
6/19(木)
15:00~ 『欲望という名の電車』(吹替版)
17:30~ 『波止場』(吹替版)
19:30~ 『波止場』(字幕版)
6/20(金)
15:00~ 『欲望という名の電車』(吹替版)
17:30~ 『波止場』(吹替版)
19:30~ 『波止場』(字幕版)
6/21(土)
11:00~ 『波止場』(字幕版)
6/22(日)
11:00~ 『欲望という名の電車』(字幕版)
13:30~ 『波止場』(字幕版)
15:30~ 『欲望という名の電車』(吹替版)
18:00~ 『波止場』(吹替版)
入場料:
一般 1,500円
大学生以下 1,000円
*入れ替え無し(一日いてもOKです)
ご予約は
https://forms.gle/En3XS6Hf5rLn9DAT8

『欲望という名の電車』A Streetcar Named Desire
1951年/122分/アメリカ
監督:エリア・カザン
原作:テネシー・ウィリアムズ
出演:マーロン・ブランド/ヴィヴィアン・リー/カール・マルデン

劇作家テネシー・ウィリアムズが1947年、第二次世界大戦終結の2年後に発表した戯曲の映画化。舞台となった港湾都市・ニューオーリンズにあるDesire Street(欲望通り)を走る電車が、印象的なタイトルの由来であり、大戦後のガサついた登場人物たちの心象風景を象徴している。
当時のアメリカ社会の倫理観を逆撫でするようなセンセーショナルな描写が続き、戯曲からの映画化に際しては、一定の自主規制が行われてもいる。
主演のマーロン・ブランドは舞台版の主役からのキャスティング、相手役のヴィヴィアン・リーはロンドン版舞台からの抜擢。舞台版の演出であったエリア・カザンが、そのまま映画の監督も務めた。
そして『欲望という名の電車』が起点となって、後の演劇界・映画界に新風を吹き込むことになる「アクターズ・スタジオ」の創設につながっていく。
『波止場』On the Waterfront
1954年/108分/アメリカ
監督:エリア・カザン
音楽:レナード・バーンスタイン
出演:マーロン・ブランド/エヴァ・マリー・セイント/ロッド・スタイガー

冷戦が始まり、マッカーシズムによる「赤狩り」がハリウッドを蹂躙していく中で、着々とキャリアを積み重ねていたブランドが、4度目のノミネートで初のアカデミー主演男優賞を受賞した名作。結果的にマッカーシズムに加担してしまったエリア・カザンに憤怒の念を抱きつつも、ブランドはニューヨークの港湾労働者の間で巻き起こる犯罪や人間ドラマを、「アクターズ・スタジオ」によって確立した「メソッド演技」によって演じ切り絶賛された。(それでもブランド自身はこの演技を「自分の演技に深く失望し立ち上がって映写室から出た…大失敗したと思った」と語っている)
ブランドの兄役を演じた「アクターズ・スタジオ」出身のロッド・スタイガーも、この作品から第一線の俳優として活躍を始め、やがて『夜の大捜査線』(1967)でアカデミー主演男優賞を獲得することになる。
アメリカが誇る大音楽家、レナード・バーンスタインが音楽を担当(1955年アカデミー賞ノミネート)していることにも注目。