古より21世紀の現在に至るまで、人々の心をとらえて離さない「異形のロマンチシズム」
活動写真・映画の黎明期に、アメリカとドイツで形作られた、古くて新しい記憶『フランケンシュタイン』『巨人ゴーレム』が、活弁シネマライブに登場!
上演プログラム
『フランケンシュタイン』 (1910年)
『巨人ゴーレム』
弁士:藤本剛(『フランケンシュタイン』)
弁士:佐々木亜希子(『巨人ゴーレム』)
楽士:永田雅代
2024年
10月11日(金)14:00〜/19:00〜
10月12日(土)13:00〜/17:00〜
料金
一般:3,000円
25歳以下・障がい者手帳をお持ちの方:2,000円
予約フォーム
https://forms.gle/aZKU8xoMZCFTpVb5A
作品紹介
『フランケンシュタイン』 Frankenstein
1910年/アメリカ
エジソン・スタジオ/16分
監督:J・シェール・ダウリー
出演:オーガタス・フィリップス/チャールズ・スタントン・オーグル/メアリー・フラー
トーマス・エジソンの映画社が製作した世界最初の「フランケンシュタイン映画」にして、怪奇映画史に残る記念すべき一本。錬金術のように薬品を調合して生み出される怪物、逆回しやトリック撮影、鏡に映り込む怪物の演出など、最初期の怪奇映画作りの創意工夫が見てとれる。
『巨人ゴーレム』 Der Golem, wie er in die Welt kam
1920年/ドイツ
ウーファ/63分
監督:パウル・ヴェゲナー/カール・ベーゼ
出演:パウル・ヴェゲナー/アルベルト・シュタインリュック/リディア・サルモノワ
中世、最も豪奢を極めた都・プラーグ(プラハ)を舞台に、古えよりユダヤ社会で言い伝えられる、泥人形「ゴーレム(未完成のもの)」を巡る物語。ユダヤ寺院で発見された粘土の巨人像が、自らの意志を持ち、動き始める。古城内のゲットーには、虐げられたユダヤ人たちが幽閉されていて…。ドイツの名優パウル・ヴェゲナーが主演・共同脚本・監督を務める。特撮映画、ホラー映画の先駆けとしても名高い。
解説:映画評論家・白井佳夫さん
毎回の上演前に、映画評論家・白井佳夫さんによる解説動画(約10分)を上映。
10月11日(金)19:00〜終了後
には、ライブによるアフタートークを予定。
*都合により内容が急遽変更になる場合がございます。どうかご了承ください。
白井 佳夫(しらい よしお) 映画評論家
1958年早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。キネマ旬報社に入社して編集者として10年在籍、1968-76年『キネマ旬報』編集長を8年半つとめる。
1976年から3年間、東京12チャンネルで「日本映画名作劇場」の解説を担当。
1987年から、映画「無法松の一生」(1943年)の戦前、戦後の二重検閲場面を復元し、各地で公開・講演するパフォーマンスを実施。
2002年から3年間、東京芸術大学で特別講義「日本の古典映画」を行う。
2004年文化庁映画賞受賞
2024年9月トークライブ『キネマ旬報「白」の時代 1968-76~編集長・白井佳夫が仕掛けたもの』を開催